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バンク・アングル・センサ

ご存知の方も多いかと思いますが、バンク・アングル・センサとは、車両が転倒(60+5°以上)した際に、エンジンの作動をOFFにするためのセンサです。

つまり、車両が60+5°以上傾くと、センサ内のICと振り子の位置関係が大きくずれ、電気信号をECUに送り、この状態が数秒間続いた場合、ECUは車両の転倒を検知し、インジェクタなどを停止させることで強制的にエンジンを停止する仕組みになっています。 

車両から外して耳元で振ってみると、内部でシリコンオイルの音がチャプチャプ聞こえるので、意外と原始的な構造なのかもしれません。

但し、最近の車両ではあまり耳にすることはありませんが、インジェクションが出始めた1998年頃に製造された車両では、激しい切り返しを繰り返し行うとECUが誤って転倒したと認識しエンジンが走行中に停止してしまうという恐ろしい現象が時折発生します。

VFR800(RC46)の場合、このセンサは上の画像のとおりメーターパネルの真下に装着されているのですが、先日の石岡ステージでのトレイン走行中に実際この現象が出て結構ビビりました。

幸い後続車は、イントラと上級者でしたので、何とか追突や転倒は免れることが出来ましたが、やはり早々にこの問題を解決する必要があります。

そこで、サービスマニュアルの配線図を見て手っ取り早く出来そうなのが、プラス(赤/白)とアース(緑)との結線です。

上の写真は試しに安全ピンで繋いだものです。

案の定、この状態でバンク・アングル・センサを車両から外し90°傾けてもエンジンが停止することはありませんでしたが、同時に転倒してもエンジンが停止しないということは、転倒後の二次災害の危険もあるということです。

当然それはマズいので...

ちなみにVFR800P(RC49)に装着されているのはこれら症状の対策品らしいのですが、流石に正規ルートでの入手は困難です。

ヤフオクでハーネスごとって手もありましたが、金額も金額ですのでまずは一旦却下。(カプラーの形状も異なるようですし...)

そこで色々調べた結果、2006年型の某輸出モデルのセンサがRC49に装着されている対策品と同じらしい(しかもカプラーもRC46と同様)とのことなので、早速入手し取り付けてみることに。

上の画像左側の赤い被覆コードが、元々RC46に装着されていたセンサで、右側の青い被覆コードが某輸出モデルのセンサです。

結果は...

大正解でした。

赤い被覆のRC46用は、90°に傾けたときはもちろん、左右に激しく反転させただけですぐにエンジンが停止してしまいましたが、青い被覆の某輸出モデル用は、90°に傾けてからエンジンが停止するまでに数秒間のタイムラグがあり、しかも激しい左右への反転に対してエンジンが停止することはありませんでした。

もしかしたら青い被覆の某輸出モデルに限らず、年式の新しい車両では全て対策がされているのかもしれません。

いずれにせよ、事故発生や生命に係わる重要なパーツなので、あえて流用した某輸出モデル名は公表いたしませんが、取りあえずこれで安心してトレイン走行が出来そうです。

では。