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F=μxW

リヤのブレーキパッドがだいぶ減ってきましたの、早速交換していきます。

因みにサービスマニュアルに記載されているブレーキパッドの使用限度は、摩擦材の摩耗限界溝までですが、ことスポーツライディングに於いては、タッチやフィーリングの変化、そして熱によるフェードやペーパーロックを考えると、それ以前に交換する方が殆どかと思います。

特にリヤブレーキに関しては、この摩擦部材が薄くなればなるほど熱伝導がよくなりフェードやペーパロックのリスクが大きくなってしまいますからね。

少し勿体ないかもしれませんが、安心して走るためには仕方ありません。

上の写真の上段はVFR800純正リヤパッド、下段は同じく純正のフロントパッドです。

VFR特有のDCBS(デュアル・コンバインド・ブレーキ・システム:前後連動ブレーキ)を考慮した摩擦材のレイアウトかと思いますが、バックプレートがほぼ同じにもかかわらず、リヤの面積(体積)がフロントと比べて少ないように感じます。

因みにモノを擦った時の抵抗力は 『F=μxW』 という式で表されます。(Fは抵抗力、μは摩擦係数、Wは荷重)
この式からもお解りの通り、抵抗力は荷重と摩擦係数のみで決まり、接触している面積は影響しません。

つまり、摩擦材の摩擦係数さえ同じであれば、上述のように面積が小さくてもブレーキの効きは変わらないということです。

但し、当然擦った時には熱が発生し、その熱によるブレーキパッド自体の温度上昇に面積(体積)が大きく影響してくることから、面積の小さいパッドではすぐに高温となり、結果フェードやペーパーロックを起こしやすくなります。

例えるなら、同じ大きさのヤカンに異なる量の水を入れて同時に火にかけた場合、どちらが先に沸騰するかということです。

当然水の量の多いヤカンが沸騰しにくい訳で、それと同じに面積(体積)の大きなパッド(新品)の方が、温度が上がりにくいということですね。

そこで今回は、純正より熱のキャパシティーを増やすことを目的として、APレーシング製のフロント用(セミメタル)をチョイスしてみました。

フロント用はリヤ用と比べてその面積もさることながら、摩擦材にメタル成分が多く配合されているので、制動能力の向上も多少期待出来そうです。

因みに純正のフロント用は、ブラッケットリテーナーの形状が異なる為、そのままでは装着出来ないようになっていました。(ブラッケットリテーナーをフロント用に変更すれば取り付け可能?)

最後に純正のシムを付け替えて、エア抜き方々ブレーキフルードを入れ替えたら、全ての交換作業は終了です。

後は実走してみてどうかという感じですね。

では。